交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)

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9.信頼の効用(環境基本計画の策定ウラ話)

カテゴリー:晴れ、ときどき事務局−パートナーシップの現場から−

こんにちは。
みどりネット事務局のミナミムラです。

どうせ誰も見てないよねー、なんて気楽につづっていましたら、
このブログ、意外と読まれていることが判明(汗)。
ずっと現場の一線をOJT(On the Job Training)で来たもので、
体系的なものも格調高い文章もよう書きませんが、
皆さんの活動になんらかの参考になるものがありましたら幸いです。
よろしければご感想をお聞かせくださいね。反論もお待ちしていますよ♪

さて、
今回はこの前に引き続き、信頼についてのお話。
誰のことも何のこともあっさりと簡単に信頼してしまう私ですが、
なぜそうなのかというと、“信頼”というものがつくり出す力の大きさを
体験したことがあるからなのです。
もう3年も経ったし、そろそろ暴露してもよい頃でしょう。ふふふ。

※以下の出来事に関する記述は、あくまでミナミムラさんが個人的体験を
 きわめて主観的につづったものであることを最初にお断りしておきます。

2011年度、交野市では環境基本計画を策定していました。
公募市民や事業者、行政職員らで構成する「かたの・環境を考える委員会」で
2010年の秋から1年半をかけて議論をして計画を作っていました。
私はその後半の8カ月ほどにコーディネータとして関わったのですが、
その際の私の立場は今とは違っていました。
京都の「NPO法人 環境市民」に緊急雇用という制度の下、期間限定で雇われ、
そこが交野市から委託されていた環境基本計画の策定業務の一環として、
NPOの立場で委員会の運営をコーディネートさせていただいていました。

この仕事がですね、そりゃあ大変だったんですよ、アナタ。
策定過程の折り返し地点で仕事を前任者から引き継いだのですが、
前任者が信頼関係の構築に失敗しておりまして……。
委員の皆さんからも市職員の皆さんからも、まるで信頼されていないという
なかなかスゴイ状態からのスタートでありました。

それでも市民委員の皆さんとはそこそこ早い段階で
なんとかいい関係に持っていくことができましたが、
交野市の当時の環境保全課との関係は難しかったぁー。
NPOと行政とでは、使っている言葉も、過ごしている文化も、
重ねてきた経験もまったく違うので、意識に差がありすぎて、
互いに相手に求めるものが噛み合わず、わかりあうのがとにかく大変でした。
何で通じないの!?というフラストレーションをお互いにためあう日々。

そして、とある秋の日、ターニングポイントとなる事件が起こりました。
ある市民委員の方と話をするために、私がひとりで交野市役所の会議室を
訪れたときのことです。
話に立ち会ってもらっていた市職員の某さんが、その市民委員の方に対して
環境市民の悪口をべらべらと言い出されたのです。
ええっ、計画の策定はわれわれが一枚岩になって進めないといけないのに何ごと!?
と耳を疑って話に割って入ると、
あんたらがするべき仕事をせんからや!と怒鳴られたので、
ついこちらも頭に血が上って、机をバンと叩き、
するべき仕事をしていないのはそっちでしょう!と怒鳴り返す
ここで市民委員の方に「あんたら何をやっとるんやあ!」と一喝されたので
我に返って互いに矛を収めましたが、それがなければあわや大乱闘の一幕。
(ありがとう、Yさん、止めてくれて。笑)
某さんとは頭を冷やしてもう一度 話し合いましたが、平行線のままでした。

この一件で、交野市と良好なパートナーシップ関係を築くことについて、
私はすっかり自信をなくしてしまいました。

どうしていいかまったくわからなくなったので、数々のパートナーシップ事業を
こなしてきた環境市民のすぎ本育生代表(後日、みどりネットの設立総会で
パートナーシップについて記念講演をされました)に相談をもちかけました。
これまで起こったことの報告を黙って聞いていたすぎ本代表が言ったことは、
「まず自分から信じないと始まらないよ」でした。
よい環境基本計画をつくりたいという思いは、市も私たちも同じのはず。
だから、まずは相手がよい計画をつくりたいと考えているということを
信じなさい、と言われたのです。

これで私は目からうろこがぼろぼろぼろ、108枚ばかり落ちました。
そうか、私、信じてなかったんだ
自分が信じてないのに相手に信じろなんて無理に決まってる。
だから、うまくいかなかったんだ。
そうか、そうか、そうだったんだ!!

そこから私は変わりました。
絶対に信じると決めて、起こっている問題の裏にあることを見つめ、
障害となるものを一つひとつ取り除くことに全力を尽くしました。
信じていなかったときは、うまくいかないことがあると
相手のせいにしてしまっていたのですが、
信じるようにしたら、相手に伝わる言葉を懸命に探し、
相手の不安を解消することを一番に考えるようになったから。

それからも実にいろいろありましたよ。
肩すかしとか足払いとか(注:私の主観です)、がっくり来るようなことが。
それでも信じると決めたので、信じ続けました。
そして、その信頼に基づいて、自分にできることをひたすらにやり続けました。

その結果、何が起こったか。
環境保全課の皆さんの態度が少しずつ変わってきたのです。
もう計画策定の最終段階、年度替わりの目前にはなっていましたが、
私たちに対して信頼を寄せる態度に明らかに変わってきました。
すごいぞ、やったあ。これぞ信頼力の勝利だ!と、心の中でガッツポーズ。

そして、計画策定の打ち上げのとき、環境市民との雇用契約の満了を迎えた
私に対して、「ミナミムラさんはもう関わってもらえないのですか」と
がっかりした口調で言われたことが、私にとって何よりの勲章となりました。

そうです。
このときの体験が、私の中で確信となって息づいているのです。
信頼の持つ力は何よりも強し。
相手が○○なら信頼する、という条件付きのものは、信頼ではありません
たとえ何があろうと、無条件に頭から信頼する
そうすれば自ずと自分のやるべきことが見えてきて、
それを一途に行うことで、世界は美しく変わっていくのです。

どうでしょう。“信頼”の持つ力
自分を変え、他者を変えるこの力のことを、あなたは信じますか?
どんな局面においても、うまくいかなくて困ったとき、
疑うことや恐れることを思い切ってやめて、
まず自分から信頼することを始めてみられてはいかがでしょう。

(事務局 ミナミムラタズエ)


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